
わが家のほのぼのエピソード
33 新しい家族 愛猫2匹との出会い

わが家はみんな、動物が大好きです。
ずいぶん昔の話になりますが、子ども達が小さな頃にはハムスターを数匹飼っていたことがありました。とっても優しい性格の男の子1匹と、おてんばな大食い (笑) の女の子が2匹。
3匹がとっても仲が良かったのと、「赤ちゃん増えるといいね」という子ども達の希望もあって、大きなケージに3匹を一緒に住ませていました。
結果、メスの2匹が次々 と子どもを産み、気がつけばハムスターの数は全部でなんと9匹に!
「これ以上増えたらさすがに大変!」ということで、寂しいですが仲の良かった3匹を、それぞれ別のケージにお引越しさせることにしました。
そして生まれてきた小さなハムスター達も、「1匹もあげたくない」という子ども達の願いがあり、里親は探さずにそのまま1匹ずつ別なケージへ。
そんなわけで、最終的にケージを9個も用意することになり、わが家の部屋の一角には見事なハムスターマンションが完成したのでした(笑)
子ども達は9匹のハムスターを大切に育て、とてもかわいがっていました。
ハムスターの寿命はとても短く、長生きしたとしても2年半生きればいい方だそうです。病気や寿命などで1匹、また1匹と亡くなっていくたびに、子ども達と一緒にワンワン泣 いたことを思い出します。
実は、子ども達は最初、ハムスターではなく犬かネコを飼うことを望んでいました。
しかし当時、手のかかる幼い3人の子育てでいっぱいいっぱいだった私は、そこから犬やネコを引き取り、責任もって飼ってあげられる自信がありませんでした。
そんな理由から、比較的飼いやすい小動物なら何とかなるかも・・・と考えハムスターを育ててみたわけなのですが、ハムスターがみんな亡くなってしまった後何とも言えない寂しさが残り、結果的には「今度飼うときは絶対ワンちゃんかネコちゃんを飼いたいね」という話を子ども達とずっとしていました。
・・・それからしばらく年月が経ち、子ども達は相変わらず「ペットを飼いたい」という言葉をちょくちょく口にしていましたが、私自身は子ども達の 希望とは裏腹に、積極的にペットを迎え入れる気持ちにはまだなれずにいました。
それはなぜかと言うと、実はここ数年の間、家庭内外において私達家族の心を揺るがす様々な出来事が多々起こり、各々に乗り越えなければならないあらゆる課題が生じたため、新たな家族が増えるのにはもう少し時間と心の余裕が必要かなぁと感じていたからです。
と、そんなある日、私の様々な思いを、日頃から仲良くさせていただいている友人にポツリと話したことがありました。
するとその友人は私に、とても心温まる素敵な言葉をかけてくれたのでした。
家族が大変な今だからこそ、飼いはじめる絶好のタイミングなんじゃないかな。心をホッと和ませてくれるかわいいペットの存在は、きっと家族みんなを優しく癒してくれると思うよ。
ってね (*^^*)
その友人のお宅には、すでに2匹のネコちゃんがいます。
ご家族にいろいろと大変なことがあった時、その2匹のネコちゃんの存在が家族の心を癒し、穏やかに過ごせる気持ちのゆとりを与えてくれたのだと友人は教えてくれました。
私は友人の体験談を聞き、目から鱗が落ちた気分でした。「なんだ、そっかぁ。そういう考え方があったんだなぁ」って。
友人からそんな温かい言葉をもらった数日後、私はさっそくわが子達を連れて目的のペットショップへと向かいました。
ショップの中に入り、数十匹といるワンちゃんとネコちゃん達を順番に見ていくと、不思議と家族全員が口を揃えて「この子達がぜったいいい!」と思った、2匹のネコちゃんに出会いました。
その2匹のネコちゃんが、現在わが家の大切な家族となった「し お」(男の子)と「とろろ」(女の子)です。
「しお」と「とろろ」という名前、チョッピリ変わった印象を受けると思いますが(笑)、子ども達が「ああでもない、こうでもない」と真剣に討論した結果満場一致でこの名前に決まりました。
何でもこの名前にした理由は、お腹の毛が「ごましお」と「とろろ」みたいで美味しそうだから、ということです(笑)
2匹はまだ生後2カ月ですが、とても人懐っこいおりこうさんです。兄妹仲が本当に良く、毎日所狭しと走り回り・じゃれあいながら元気に遊んでいます。
当初私達は、ペットショップから1匹だけを引き取るつもりでいたのですが、しおととろろの姿をはじめて見たとき、その「どちらか一方だけを選ぶ」ことはできませんでした。
2匹とも本当にかわいいし、できれば兄妹を引き離すことなくぜひ一緒に育ててあげたいと思い、予定外ではありましたが思い切って両方引き取ることにしたんです。
ネコも人と同じで、自分の兄妹がそばにいるってきっと楽しいし、嬉しいと思うから (*^^*)
そんな2匹の姿を見て、私達家族はこれまで以上に笑顔でいる回数が増えました。そして家庭内の空気が、より和やかになったように感じています。
友人が話してくれた通り、この子達の存在に、驚くほど癒されている自分達を実感したのでありました。

(平成26年2月頃の出来事より)