
スピリチュアルな日常
客観的であり続けること
今回は、私がとあるスピリチュアルセミナーへ行った際に学んできたことを、1つご紹介させていただこうと思います。
内容は、「客観的であることの大切さについて」です。
私達は普段、実にたくさんの人達に囲まれて日々の生活を送っています。
人同士の交流で欠かせないことと言えば、お互いの心のやりとりですね。仲の良いお友達はもちろんのこと、会社でのお付き合いや子を持つ母親同士のお付き合いなど、私達が過ごしている日常の中には様々な心のやりとりがあります。
人は、自分の心の中だけにしまっておけないような辛い悩みがある時、信頼できる友人や、あるいはその様な悩みを聞いてくれるカウンセラーなどに相談をすることって誰にでもあると思います。
私自身もやはり、1人で抱えるには苦しすぎる出来事が起こったとき、信頼できる友人に話を聞いてもらったことがありました。逆に、大切な友人から悩みの相談を受けることもあります。
例えば皆さんは、人から何か相談を受けたとき、「聞く側」にとって大切・重要なことは何だとお考えになりますか?
その答えは、「常に自身の心をしっかりと確立し、決して相手の感情に引き込まれないようにすること」、そして相手に対し「いつでも冷静な対応をすること」です。
相手がとても仲の良い知人であった場合、この対応は一見冷たい人のように感じられるかもしれませんが、実はこれがとても大事なことなのです。
それはなぜかと言うと、相談者の様々な感情や心痛を聞く側がダイレクトに感じ・同調してしまうと、冷静な判断がおろそかになり、適切な助言をしてあげられなくなってしまう可能性が高いためです。
そして怖いことに、相談者の気持ちに入り込みすぎてしまうと、適切な助言をするどころか、自身まで相手のネガティブなエネルギーを背負ってしまう場合があります。
とあるホームページで読んだのですが、私達人類の中には「エンパス」(共感能力者)という、人の感情や思考、または痛みなどを相手からダイレクトに感じ取 ってしまう力を持った人達が存在するのだそうです。
これは、我々人類が持つとても素晴らしい能力の1つらしいのですが、時として相手のネガティブなエネルギーの悪影響を大きく受け、自分自身までもが傷ついてしまうことがあるそうです。
ですので相手のネガティブなエネルギーを受け取らないよう、自分自身の心とオーラをしっかりとコントロールし、守ることが必要になります。
世界中の中でも日本人は特にエンパスの能力者が多いらしく、5人のうち1人はこのエンパスに該当しているそうです。
実は私、このお話を聞いたとき、とてもドキッとしてしまいました。普段上記のような傾向が多々あったもので・・・(汗)
そして今回、セミナーに参加したとき、講師からまんまと指摘されてしまいました。
「あなたは、その5人のうちの1人に該当しているよ」と。
セミナーの最中に、戸惑う私を見た講師がこのように教えてくださいました。
相手に対し、客観的でいることはまったく冷たいことではありません。むしろ、客観的でいる事こそが大切であり、相手に対する深い愛情なのです。
相手が心に抱えている問題は、どんなに頑張ったところで結局はその人本人にしか解決することはできないからです。自分自身の力によって乗り越えることで、初めてその人自身の魂の成長に繋がっていくのです。
私達相談を受ける者は、ポジティブに解決を見出せるようなアドバイスをいくつかあげ、その人自身に選択をさせてあげることです。
自身が変わろう、悩みを打ち砕こう、という強い意識を持たなければ、その人は何も変わることはできないのです。
この時の講師の言葉が、私の心にとても深く響きました。
先ほどもお話しましたが、私はよく相手の心に同調してしまい、その人と同じ気持ちになって苦しんでしまう事があったからです。相手の辛く苦しい心の内側に私自身も入り込んでしまい、体調を崩してしまうことも度々ありました。
今回、セミナー講師のお話を聞いて、相手がたとえどんなに仲の良い友達であっても、それこそ相手が自分の家族であったとしても、常に客観的な対応を忘れずにいることの大切さを知ることができました。
相手と同じ気持ちになって苦しみ・悩むことが、その人に対する真の愛情ではないのだ、ということに気づくことができました。
相談を受ける私達はいつでも冷静に対応する事を心がけ、相手が自分自身の力で歩んで行く姿を、温かく見守っていくことが大切なのですよね。
このセミナーを受講したことにより、私自身も気づいていなかった新たな自分を発見すること ができ、気持ちがとても楽になりました。
これからは、セミナーで学んだことを日常で活かせるように、相手に客観的でいつつも、愛情を持って接していけるようになれたらいいなぁと思いました。
(平成20年7月 記)