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スピリチュアルな日常

​不満を感謝の心に変える 後編

では前編に引き続き、次はもう1つの体験談をお話しようと思います。


人との交流関係の中で、よく見かける光景があります。私の独断ですが、女性には特にこのような傾向が強いように感じます。

「1つのグループにかたまり、その輪の中で様々な不満や中傷を口にしている人達」


そのグループの雰囲気を見ていると、輪の中のエネルギーがとても暗く・ネガティブなパワーで充満しているのがよく分かります。


私は昔、新たにできたグループのお友達と、楽しいお付き合いをさせてもらっていました。

まずグループができた最初の頃って、ある程度距離感があるので自身の言動には結構慎重になったりしますよね(笑)


お互いの性格が分かってだんだんグループの雰囲気に慣れてくると、ここでいよいよ各々の個性が強く出てきます。


すると、最初はとても優しく温和に見えていた人が、実際はとても性格がきつくて攻撃的な一面を見せたりと、仲が良くなっていくことで、次第に自分の本音をさらけ出すようになってくるのです。



私がいたグループの中にも、色々な人がいました。


事あるごとに、人に対して・物事に対しての不満や中傷をぶちまける人。それとは逆に、反対意見を述べてしまったら仲間から外されるのではないか、という事を恐れ、心にもないのに「うんうんそうだよね」と同意し文句を言ってしまう人。

グループで固まると、どうしていつも不満ばかりを口にしてしまうのでしょうか?


人への中傷ばかりをしてしまうのでしょうか?

「真の優しさ」とは、仲のよい人達だけを大切に、優しくすることではないですよね。自分にとって大切な人には優しいのに、それ以外の人達には平気で心を傷つけるような言動をする。


人としての「優しさ」の意味を履き違えているそのグループの人達に、私は大きな違和感を覚えました。


そして思いました。

「この輪の中にいても、自分がドンドン嫌な人間になるばかりで、いいものは何も得られない」と。



・・・これも不思議なもので、1人1人は決して悪い人ではないのです。

しかし、グループという1つの枠の中で「味方」がいるという安心感からなのか、悪い影響を及ぼす「強気な心」が出てきてしまうことがあるのですよね。


そんな輪の中にいた頃に、感じたことがひとつあります。


グループを作り、その中で強気になって言動している人ほど、実際はとても寂しがり屋で、周囲から人がいなくなり1人ぼっちになってしまうことを誰よりも恐れているのではないかな、と。


そして、常に相手の同意を求めるような不満や中傷を口にし、同じ気持ちを共有する事でグループのメンバーを繋ぎとめておかないと、みんなが離れていってしまうのでは・・・という不安があるのではないかな、と。

結局私は、あまりにもネガティブな空気で暗くなっている輪の中にいる事がとても辛くなり、勇気を出してそのグループから去ることで、不満や中傷を避けたい自らの心を解放しました。


この行動はとても勇気がいりましたが、グループから外れた後、私の心はとても楽に、そして穏やかになりました。


もし、私が経験したような境遇に出くわしている方がいらしたら、勇気を出して殻を破り、外の世界へ飛び出してほしいなぁと思います。

1人になることを恐れないでください。私達は決して1人ではありません。


人を中傷し、不満ばかりを口にしているその「心」こそが、自身への孤独感、そして恐れや寂しさを生み出しています。


不満な出来事や気に入らない相手というのは、「自らの心」が招き入れているのだ、という事実に私達は気づく必要があります。


自分自身が周囲の人達に思いやりの心を持って接し、感謝の気持ちを忘れずにいれば、人は自然とその人の穏やかな空気を感じ取り、温かく寄り添ってくれます。


私達は、目の前に訪れる様々な出来事や人間関係に対して、どのように向き合い、解決していくのかを選択し行動しなければなりません。


自分にとって、楽しく・都合の良い出来事ばかりなら、これほど嬉しい事はないと思います。しかし現実は楽しいことよりも、むしろ辛く・苦しい出来事の方が多いのかもしれません。


目の前に置かれた状況を前向きに捉えるか、不満とするかは私達の心1つなのですよね。その時の状況をどう捉え、行動していくのかが大切なことだと思います。


自分の内にある、謙虚な心を呼び覚ましましょう。

誰に対しても分け隔てない心で接し、優しいエネルギーを放ちましょう。

何事も、成長に繋がる貴重な経験だと信じ、感謝の心で受け入れましょう。


数々の経験の中から、暗いエネルギーではなく、たくさんの明るいエネルギーを生み出していきたいですね。


(平成20年6月 記)


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