
スピリチュアルな日常
不満を感謝の心に変える 前編
私達は、日常の様々な経験を通して本当に色々なことを学んでいます。
人生においての学び。色々ありますよね。
楽しみや喜びの中から得られる学びもあれば、それとは反対に、辛く厳しい状況の中から得る学びも多いと思います。
皆さんは毎日を、明るく、謙虚な気持ちで、感謝の心を持って過ごしていらっしゃいますか?
「明るく」「謙虚に」「感謝の心を持って」
この3つ。とてもシンプルで簡単に実行できそうなことのように感じられますが、この生き方を保っていくのは、実はとても大変なことだと思います。
それはなぜかと言うと、私達人間には多種多様な「感情」があるからです。
喜び・悲しみ・怒り・不安・嫉妬・依存心などなど・・・
今回は、私達の持つ様々な感情が、人間関係や日常生活にどのような影響を及ぼしているのか、そしてどのように向き合っていけば、より良く毎日を過ごすことができるのかを考えていきたいと思います。
私達人間は、多種多様な思考を持ち、1人1人価値観もまったく違います。様々な人達とお付き合いをしていると、当然、お互いの意見の不一致なども出てきます。
自分の意見と相手の意見とが合わなくなってくると、人はなぜか、意見が合わない相手の事を中傷するようになったり、攻撃してしまったりすることがありますよね。
ちょっぴり寂しいことですが周囲の人間関係は、自分に必ずしも良い影響を与えてくれる交流ばかりではないようです。
ではここで、私自身の体験談を2つほどお話させてください。
・・・私自身、過去には人を中傷したことが何度もあります。
何事に対しても不満な感情をぶつけ、相手の気持ちもろくに考えず無神経な言動をしたりと、恥ずかしながら、これまでの間には本当にたくさんの人達を傷つけてきてしまいました。
自分にとって好ましくない出来事を、周囲のせいにしていた頃もあります。
その当時の私は、自身の浅はかな行動にまったく気づいていない状態でした。おそらく、気づく努力すらしていなかったと思います。
常に自分サイドでしか物事を考えず、何をするにも感情任せで、周囲の人達の目にはとっても近寄りがたい嫌な人間として映っていたのではないかと思います。
その様な言動を、日々重ねた結果なのでしょうね。当時不満の心ばかりを持ち、その思いを行動に移し周囲に蒔いた種はすべて、最終的には自分のもとに返ってくることになりました。
悪の誘惑に勝てない、自分自身の弱い心。そして思いやりがなく、感謝の気持ちも見出せずに不満ばかりを口にしていた私は、次第に「私」という人間を認めてもらえなくなってしまったのです。
そして、自分という個の存在を認められなくなってから初めて、それまでにしてきた事の間違いに気づいたのです。
「今まで、なんておろかな行動をしていたのだろう・・・」と。
その時から私は、いつ・いかなる時でも、人への中傷をしないよう心がける努力をしました。
自分に起こる様々な出来事に対し、不満の気持ちばかりを持たずに、謙虚な心でそれを受け入れる努力をしました。常にネガティブな発想から物事を捉えるのではなく、できる限り前向きな発想で物事を考えるように心がけました。
そして、たとえ苦手や意見が合わない相手でも、他者の心を認め、理解し、思いやる努力をしました。
するとどうでしょう。
上記のようなことを心がけるようになってからというもの、不満な感情ばかりを募らせていた自分の心が徐々に和らいでいき、人や物事を柔らかく受け入れる、大きな心のゆとりができはじめたのです。
自分自身の心を入れかえ、行動を改めたおかげでしょうか。
不思議とその後は、人間関係において大きなトラブルを招くような出来事が減っていき、周囲の方達と温かいコミュニケーションが取れるようになっていきました。
(平成20年6月 記)
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