
魂のお話 ~私の運命を変えた一人の少年~
15 私が自立するとき 1

平成19年12月。
私はある場所に、「前世療法」と「オーラ・チャクラリーディング」というものを受けに行って来ました。
「前世療法」というのはご存知の方が多いのではないでしょうか。
療法の資格を持つセラピストに誘導していただき、脳がリラックスした状態になったところで、自分の過去や前世へと退行していくというものです。
この療法を実行し過去や前世へと退行することで、今必要なメッセージを過去の自分自身から受け取ることができます。
「オーラ・チャクラリーディング」と言われるものは、セラピストが私達のオーラとチャクラを読み取ることから始まります。
オーラやチャクラを深く読み取っていくと、その人に今欠けていることや、今後に必要な物事が鮮明に浮かび上がってくるそうです。
私が受けてきた前世退行のセラピストさんはこの他にも、高次の世界と繋がって、カウンセリングを受けている本人のハイヤーセルフからのメッセージを伝えてくださいます。
ちなみにハイヤーセルフというのは、高次元の領域に存在している「自我」のことを言います。ハイヤーセルフは自分自身の魂そのものなので、その人の今生での人生すべてを把握しています。
そして、ある時ふと思いつく「直感」などという形を通して、いつも自分自身に大切なメッセージを届けてくれています。
さて今回私が、この前世療法 とオーラ・チャクラリーディングを受けたのには2つの理由があります。
1つ目は、現在私の進もうとしている道が、今後自身の魂の使命としてきちんと形になっていくのか。2つ目は、私自身の過去世を体感し深く理解することで、今後の自分をさらにポジティブな方向へとつなげていくためです。
まずは前世療法から始まりました。
セラピストさん誘導のもと、私は深く・深くリラックス状態に入っていきました。
ゆっくりと誘導してもらいながら、過去世の扉を開ける段階まで行ったのですが・・・
不思議なことに、なぜかそこからまったく先に進めない自分がいました。扉を開けても、過去世の映像がほんの一瞬しか見えてこないのです。
その後、セラピストさんに何度も誘導していただいたのですが、結局そこから先にはまったく進むことができず、時間ばかりが過ぎてしまい・・・
「これ以上がんばってしまうと Akiko さんが疲れてしまうので、残念ですが今日は諦めましょう」ということになってしまいました。
「・・・どうして過去世を見ることができないのでし ょうか?」と私がセラピストさんに尋ねると、セラピストさんは、
過去世を見ることができない方は、ほとんどいらっしゃらないのですが・・・
Akiko さんの心の中に、過去世に退行することを拒む、大きなブロックがかかっているのかもしれませんね。
とおっしゃいました。
私は「もしや・・・!?」と思い、このコーナーでよくお話している、パトリックのことをセラピストさんに聞いていた だくことにしました。
パトリックという1人の少年の存在を知ってからというもの、自分の周囲で様々な不思議体験が起こり現在に至っていること。
彼と私が過去世においてとても深いつながりを持ち、お互いに辛く悲しい経験をした事実を知ったこと。そして、自分自身の魂の使命が明らかにされたこと・・・
様々なお話をしていると、セラピストさんがふとこうおっしゃいました。
もしかすると、今の Akiko さんの魂は、
パトリック君が存在しない過去世の映像を見たくないのかもしれませんね。
前世療法では過去世に退行する際、「いつの時代の過去世を見たい」とか、「この人と一緒だった頃の過去世を見たい」という固定観念を極力もってはいけないのだとか。
あくまでも、自然に現れてきた過去世の映像を素直に受け入れること。
これがとても重要らしいです。
しかし私の場合、ふと現れた過去世の映像にパトリックの姿が見えなかったため、無意識のうちに見ることを遮断してしまっていたようなのです。
すると、過去世を見れなくてとても残念そうにしている私に、セラピストさんがこう言ってくださったのです。
それでは、今日は過去世を見ることにこだわらずに、パトリック君のことを色々と聞かせてもらえませんか?
このお言葉から、私は少しずつ、パトリックに抱いている思いを打ち明けました。
2002年2月に突然彼という存在を知り、それから自分でも不思議なくらいに、どんどん彼に対しての愛情が深まっていき、自分の感情が抑えきれなくなってしまっていること。
私が持っているほんの少しばかりの過去世の記憶が、彼の魂を強く求めていること。
様々な話をしているうちに、今まで自分の心の中だけにしまっておいた沢山の思いが一気にあふれ出し、涙が止まらなくなっていました。
しばらく泣き続けた後、それを優しく見守ってくれていたセラピストさんが言いました。
Akiko さん、こんな短期間のうちに沢山のことを知りすぎてしまって、きっと Akiko さんの魂はその真実を受け入れることだけで精一杯だったのですね。
そして、とても温かいアドバイスをしてくださいました。
Akiko さんは、ご自身の魂がクリアになってきていることで今とても敏感にな っていて、今生のパトリック君と過去世のパトリック君を、重ねて見てしまっているのかもしれませんね。
Akiko さんは今すべてのことにおいて、過去世のパトリック君を、現実のご自身と結び付けてしまっているところはありませんか?
・・・セラピストさんがおっしゃった通りでした。
私は、私自身がこれから歩もうとしている新たな道のりは、「パトリックが私に贈ってくれたギフトであり、魂の使命なのだ」と思っていたところがあるのです。
つまり私の「今」があるのはすべてパトリックのおかげなのだ。と強く感じていたのです。
「パトリックが私に今後の歩むべき道を示してくれたのだから、過去世の彼に報いるためにも、私はがんばりたい」みたいな・・・
その後、セラピストさんがこう言いました。
Akiko さんの魂が、過去世のパトリック君にしがみついてしまっているのかもしれませんね。愛する彼を、手放したくないって・・・
そんなパトリック君の魂は、Akiko さんに今、何を一番してほしいと願ってくれていると思いますか?
・・・私は、自分の思うままを素直に言葉にしました。
彼ならきっと、「僕のことはもう心配しないで」「幸せになって」って言ってくれると思います。
彼はとっても優しくて、強い魂だから・・・
と。
そこでまた、涙が溢れて止まらない自分がいました。そんな私を見たセラピストさんは、こうお言葉をかけてくださいました。
私もその通りだと思います。
Akiko さんはもう、ご自身でちゃんとお気づきになっていらっしゃいますよ。彼は、あなたが今生で幸せに生きることを、他の誰よりも願ってくれているのではないでしょうか?
セラピストさんと過ごしたほんの数時間の間に、本当にたくさん・たくさん泣きました。
でも、今まで心の中にしまっておいたすべての思いをセラピストさんに打ち明け、自分自身の気持ちを解放したことで、なんだかとっても心が楽になりました。
おお~! 随分とお話が長くなってしまいましたね~
では、続きは「私が自立する時 2」にて・・・
(平成20年1月16日の出来事より)