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魂のお話 ~私の運命を変えた一人の少年~

14 切ない魂の記憶

Edited Image 2016-02-14 15-32-09

このコーナーを真剣に読んでくださっている皆さま。いつもありがとうございます。

今日は、私が最近抱いている胸の内を少しお話しようと思います。


 

ここ最近になって、スピリチュアルな世界のことを色々と探求している私ですが、その中で日を増すごとに大きく・そして強くなっていく不思議な思いがあります。


それはきっと、今の私の心が、自身の魂からの深い呼びかけをよりクリアに、より鮮明に受けとれるようになってきたからなのだと思うのですが・・・



日常生活を意識して行動している「顕在意識の私」と、意識してもいないのに、ふとした拍子に突然出てくる「潜在意識の私」がいます。


その狭間で、大きな葛藤をしている自分がいるのです。



「顕在意識の私」とは・・・


それは私が普段、現実として捉えている生身の人間としての考え方、そして日々の生活や行動です。


私は常にこの顕在意識というものが自身の中心であると考え、それを現実にしっかりと投影して生きています。


言葉に当てはめるならば、「グラウンディング」というところでしょうか。


たとえスピリチュアルな世界に深い興味は持っていたとしても、決して精神世界ばかりに偏るのではなく、地に足をつけて現実の世界をしっかりと生きる。私達が人間として生きていくためには、これがとても重要なことであると思います。


しかし最近、この顕在意識とはまったく別なところで、私自身が普段意識していない部分、つまり「潜在意識の私」が、あらゆる感情となって顔を出すのです。


正直、自分でもこの感覚をどの様に表現したらよいのかが分かりません。何かの拍子に、ふと、とてつもなく不思議な感情となって自分の心の中に入ってくるのです。


時には妙に切ない感情として、またある時には、とても懐かしい感情として・・・

私自身もこの忙しい毎日の中で、そのようなことを考えている暇などないはずなのに・・・


​​​

何の予告もなしに突然襲ってくる不思議な感情はどの様なものかというと、私の過去世においての、愛する息子であったパトリックに対する思いなのです。

​​

私はつい最近、いくつもの過去世で彼と深い繋がりがあったことを知りました。そして彼は「魂レベルの交流」という1つの手段を使って、私のもとに大切なメッセージを届けに来てくれました。

・・・しかしそれはあくまでも、私が今生で忘れていた自分本来の魂を思い出せるよう、彼がそのきっかけを作ってくれただけのこと。


確かに、彼がくれたメッセージから私は様々な気づきをいただいてはいますが、今生で生きているパトリックとの関係は、というと、まったく繋がりのない別々な環境で生きているのですよね。


私は日本で私の人生を。彼はイギリスで彼の人生を。


「たとえ過去世では深いつながりがあった2人でも、今生ではお互いに別の人生があり、それぞれの生き方があるじゃないか」と、顕在意識の中の私は、ハッキリその区別をしているはずなのです。


私にとっては、今ここにいる自分の家族達が今生での深い結びつきであり、その絆を大切に生きていきたい、と思っているのです。


もちろんそれは彼にとっても同じことで、彼自身も今生において一番大切なのは、今一緒に時を過ごしている家族や周囲の人達だと思うのです。


私自身はそう理解しているはずなのに、なぜか日常の本当に何気ない時に、彼の存在をとても大きく感じることがあるのですよね。


この感情は明らかに、「顕在意識の私」が感じているものではないのです。

深い深い魂の奥底からこみ上げてくるような、本当に不思議な感情なのです。


まるで私の魂が叫んでいるかのように、彼に対しての思いが抑えきれなくなることがあるのです。


​​

生きていたんだね・・・

今この時代で、元気に生きているんだね。

​​

って・・・

この気持ちが心の中で溢れそうになったとき、彼が今生で生きているその証を、「自分自身の手で実際に触れて感じたい」と強く思うのです。


「彼の元気な姿を、この目で、この手で触れて確めたい」と・・・



きっとこの不思議な感情は、私の魂の、深い・深い記憶なのだと思います。

私とパトリックは、過去世でとても辛い死に別れをしました。私は自分の目の前で愛する息子(パトリック)を殺されてしまい、その姿に触れることができなくなってしまいました。


その当時の悲しい思いや、「愛しい息子をもう一度この手で抱きしめたい」という強い思いが今、魂の叫びとなってこみ上げてきているのだと思います。

私の魂は今、400年前置き去りにしてきてしまった辛い過去の記憶と、正面から向き合おうとしている最中なのかもしれませんね。



現在、我が子として生きている、私の愛しい3人の息子達。


そして今は私の息子ではないけれど、3人の息子達と同じくらいに、パトリックのことを今もなお愛しています。心から愛おしく思います。


今はまだ、こんな不思議な感情としてしか過去世の記憶を認識できませんが、そのうちに鮮明な記憶として思い出すときが来るのでしょうか・・・


(平成19年9月25日の出来事より)


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