
魂のお話 ~私の運命を変えた一人の少年~
5 運命の出会い!? 4

さて、その時私のもとに届いた鑑定結果は、以下のような内容でした。
まず、あなたの魂は「ヨーロッパ」にとても深いご縁があり、多くの過去世をヨーロッパの人間として生きていたようです。そして、Akkoさんとパトリック君との関係についてですが・・・
時は、中世時代のヨーロッパ。当時のパトリック君とAkkoさんは、10代くらいの若者の姿をしています。
2人は、とっても純粋な恋をしていた恋人同士でした。この時はかなりの純愛だったようです。
Akkoさんが日頃感じていらっしゃるというパトリック君に対する不思議な感情は、当時の彼との関係がAkkoさんの中で、とてもよい思い出として心に残っているからではないでしょうか?
鑑定結果は以上でした。
なんとビックリ! 彼とは本当に、魂の繋がりがあったようなのです!
鑑定結果を聞いて、自分でも驚いてしまいました。あまり良い答えを期待しすぎてはいけない、と考えていたもので・・・
それから数日の間は、嬉しさの余韻に浸っている自分がいました。
・・・ところが、今回の鑑定でパトリックとの繋がりを知ってから少し時が経った頃、まだ自分の中に、スッキリとしない複雑な感情が残っていたのです。
( 恋人じゃない、何か・・・ もっと違う感情・・・)
そのスッキリとしない気持ちに、またモヤモヤとしている自分。
「知って何になるのか」と思いつつも、自分の気持ちがおさまらない・・・
その時鑑定をしてくださった方には失礼かと思ったのですが、往生際の悪い私は、「ここまで来たらどうせならとことん追求してみよう」と、再び過去世の鑑定を依頼することに決めました。
今度は違う方に鑑定をお願いすることによって、新たな結果を導き出せるかもしれない。と思ったからです。
そして、次の方に依頼した過去世鑑定の結果は、以下のような内容でした。
・・・時代はかなり古く、700年くらい前のことです。場所は、おそらくヨーロッパにあるどこかの小さな町です。
あなたは当時、日本人ではなかったようです。お相手のパトリックさんは現在はイギリス人。との事ですが、当時は、イギリスではないヨーロッパの田舎町だったと思われます。
あなたは当時も女性で、フェリシアか、あるいはフェリ・・・という名前でした。
20代半ばの、美しい聡明な女性でした。
結婚をして、夫婦揃って幸せな日々を送っていましたが、ある日夫が突然流行り病で亡くなってしまいます。あなたは夫の死に嘆き悲しみながら暮らしていたのですが、夫が亡くなってから少し経った頃、自分が妊娠していることを知りました。
そして生まれたのが、彼、パトリック君だったのです。
彼とは親子だったようです。彼は当時も男の子でした。名前は、インゲーラか、イング・・・と言いました。夫が亡くなりひとりぼっちになって、悲しみの中で嬉しい出産をして、その後は楽しく2人で暮らしていったようです。
農家でしたし決して裕福ではありませんでしたが、彼が生まれてきてくれたことがあなたの生きがいとなり、「どんな事があってもこの子と幸せに生きていこう」という強い思いでいたようです。
しかし残念ながらインゲーラも体が弱く、14歳という若さでやはり流行り病にかかり、亡くなってしまいます。
生前彼は教会で歌を歌っていました。それを聴きに行くのが唯一の楽しみだったフェリシアは、彼が亡くなった後も、彼が生きて一緒に暮らせたことを思って、幸せを感じながら生きていったようです。
教会へ行き、ボランティアでお掃除などをしながら、そこに集う子ども達が歌うのを聴き、息子を思い出しては幸せに浸るのが日課となっていました。その後、フェリシアは別の人と一緒になり、子どもは授かりませんでしたが、幸せに暮らしたようです。
・・・以上、あなたの過去世とはこういうものです。
今生では、彼とは関わりを持てるまでには至らないかと思いますが、それでももう一度会いたい。という強い思いがあり、この様な形での再会となったのでしょう。
彼に対する気持ちが恋愛感情ではない。というのはあなたもお感じになっていたと思いますが、それはやはり、親子だった頃の愛情が溢れ出てくるのだろうと思われます。
幸せだった頃の感情が、生き返るのだと思います。それはとても良い感情ですので、大切にかみしめてください。
そしてこれからも、彼の歌う声を聴いてあげてください。あなたの魂に、とても良い波動をもたらすものです。
結果は以上でした。この鑑定結果を読んだ時、私はやっと答えが出たような気持ちになり、パトリックにこれまで感じていた愛情がウソではなかったのだと確信しました。
彼と過去世で共に生きていたという事実があったこと、本当に嬉しかったです。
そして現代を生きている私が今、少年が歌うボーイソプラノに無性に惹かれるのも、過去世で少年の頃に歌を歌っていた、当時のパトリックの姿が私の魂の記憶にしっかりと残っていたからなのでしょうね。
鑑定後、今まで私が抱いてきた、心の中のつかえが取れたような気がしました。
余談になりますが、パトリックが今回日本において、CDアルバムのデビューをした日は平成18年2月8日です。
そしてこの鑑定結果が届いた日。平成19年2月8日。
実はこの日は、私の誕生日なのです。
さらに、前世でパトリックが病気により亡くなってしまった年齢が14歳。今生のパトリッ クは、今年の6月で14歳の誕生日を迎えます。
深い意味はないかと思いますが、これも何となく、偶然の出来事ではないような気がしています。
今回このような形でパトリックとの魂の繋がりを知ることができましたが、今生においては何の関係も持たない彼と、この先交流を持てるようになる可能性はきっとゼロに等しいでしょう。
でももし今後、何かしらのきっかけがあり彼と交流を持てることがあったとしたら、それはなんて素晴らしく・嬉しいことでしょうね。
たとえ今生では彼と交流を持てることがなかったとしても、私はパトリックという1人の少年の存在を知ることができただけで本当に幸せです。彼からとても大きな心の優しさを教えてもらい、人を愛することの大切さを改めて感じることができました。
そして彼を愛するこの気持ちは、これからもずっと変わらないと思います。
(平成19年2月頃の出来事より)