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魂のお話 ~私の運命を変えた一人の少年~

​3 運命の出会い!? 2

Edited Image 2016-02-14 15-32-09

いいえ、出会ったというよりは、「存在を知った」という表現の方が正しいかもしれません。その少年の名は、「パトリック」といいます。

彼との出会い・・・(ここでは、あえて出会いと言わせてくださいね)

それは、私が自宅で何気なくテレビを見ていたときのことでした。


普段の私ならまず、絶対に見ないはずの曜日&時間帯のテレビ番組を、なぜか無意識のうちにまわして見ていたのですよね。するとその映像の中に、たまたまこの少年が映っている姿を発見したのです。

パトリックという少年はその時、歌手デビューをするためにイギリスで結成された3人の少年グループのプロモーション活動という形で日本に来ており、某テレビ番組でゲスト出演をしているところでした。


彼は、もともとイギリスにある大聖堂の少年聖歌隊(ボーイソプラノグループ)に所属しており、今回ボーイソプラノのクラシカルバンドグループが結成されるにあたって、イギリスにあるいくつもの大聖堂少年聖歌隊の中から、メンバーの1人として大抜擢されたのです。


・・・私はなぜか昔から、少年聖歌隊が奏でるボーイソプラノが大好きでした。


以前から、ウィーン少年合唱団のようなグループが存在することはよく知っていましたが、今回、この3人組の少年歌手グループが結成されたと聞き、私は彼らの存在に興味を抱きました。



その日のテレビ番組ではゲスト出演ということもあり、彼らが実際に画面に映っていた時間はわずか数分でした。


この限られた時間の中で、よほどのタイミングが合わなければまず私がパトリックの存在を知ることはなかったと思います。画面に映っている彼の姿と歌声にとても心惹かれるものがありました。

それからしばらくは日常の忙しさで彼らのことをすっかり忘れていたのですが、ある日ふと、以前の番組放映中に彼ら3人組が CDアルバムを出したと言っていたのを思い出し、すぐさま CDを購入しに行きました。


テレビでは、パトリックのことをそんなにじっくりと見られたわけではなかったので、私自身も彼の存在をそんなに深くは気にとめていなかったのです。


しかし、購入したアルバムの曲を聴き、特典についていた彼らのプロモーション映像を見たとき、私はパトリックに対して、これまでにまったく感じたことのない、とても不思議な感情を抱いたのです。




これは、言葉では非常に表現しにくいです。

彼の姿と歌声に、「頭」ではなく、「魂」が反応している。

という感じでしょうか・・・



これを読んだら皆さん笑っちゃうかもしれませんが、私は彼の歌声に浸っている間、とてつもなく「懐かしさ。切なさ。我が子を愛するような愛おしさ」を感じていたのです。


そしてその不思議な感情は、彼の歌声を聴けば聴くほど強くなり、いつしかそのあふれる感情を自分の中で抑えられなくなってしまったのです。


(平成18年10月頃の出来事より)


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