
魂のお話 ~私の運命を変えた一人の少年~
13 嬉しい出来事

先週、14日のことです。我が家の郵便ポストにある郵便物が届きました。
それは、私が 2ヶ月も前から「今か、今か」と首を長くして待っていたものです。
ムフフ・・・
そうなのです!イギリスの大聖堂から、お便りが届いたのです!
今からちょうど2ヶ月前、私はパトリックがかつて少年聖歌隊をしていたイギリスの大聖堂に、聖歌隊音楽活動ツアーの後援寄付金を送りました。
寄付金が無事手元に届いたら大聖堂の方から何かしらの通知が来るものだと思い、その連絡を1週間・2週間と待ち続けていました。
それから1ヶ月以上日が経ち、「そろそろ通知が来てもいい頃かな」と思えど、あちらからの連絡はなかなか来ず・・・
「私が書いた英語の文章が通じなかったのだろうか。それともきちんと届いていない?」と、少々不安な気持ちを募らせていま した。
そんな中、「寄付金を送った先は遠い異国の地だし、目的地に辿り着くまでには色々な手間や時間がかかるのかもしれない」と、大聖堂へ無事寄付金が届く事を信じ、さらに気長に待つことにしました。
しかし、そこからさらに1ヶ月が経ってしまい、大聖堂からの返信を諦めかけている頃でした。ポストに郵便物が入っていた時は、喜びと安心感で本当に大感激でした~!
高ぶる気持ちを抑えて封を開けると、そこには大聖堂の方からの「寄付金を確かに受けとりました」という、送付物が届いた事を証明する絵ハガキが入っていました。
その絵ハガキの裏には、大聖堂の方が手書きで丁寧に書いてくださったお礼の文章が綴られていました。お返事をきちんと手書きで書いてくださっていることに、とても感激しました。
と、ここまでは感動・感動の連続だったのですが・・・
ハガキの裏に綴られた大聖堂の方の、英語の独特な手書き文字。
・・・まったく読めない。ああ・・・ここでまた1つ難関が・・・(汗)
さて、どうしたものか。
色々と考えたあげく、そういえば以前、私が親しくさせていただいているイギリス在住のブログ友達が、何かあった時にはお力になってくださると言っていたのを思い出し図々しくも翻訳をお願いすることにしました。
早速その友人に相談を持ちかけたところ、すぐに快く引き受けてくださいました。そして翻訳していただいた内容が、以下です。
大聖堂聖歌隊ツアー基金を代表して、あなたの寛大な寄付に心より感謝を申し上げます。大変ありがたく思っており、寄付金は全額今後のツアー資金に充てられます。
我々聖歌隊は、2008年にアメリカへ行く予定です。
聖歌隊は最近イタリアツアーがとても上手くいき、あなたもそのレポートを、大聖堂のウェブサイトでご覧になったことでしょう。
私達はあなたを後援者リストに載せましたので、時折ニュースをお送りします。
どうもありがとうございました。
翻訳された文章を読み、大聖堂から感謝のお気持ちをいただけたことと、私が送った寄付金が、今後少年聖歌隊のために有意義に使っていただけるという報告を確 認し、とても嬉しくて涙が出そうになってしまいました。
翻訳を快く引き受けてくださった、イギリスの友人に心から感謝しています。自分が困っている時に温かく手を差し伸べてくれる人がいるって、なんて幸せなことだろうと心から感じました。
一時は寄付金を送ることを諦めかけた私でしたが、勇気を出し行動に移して本当に良かったと思います。イギリスと日本との間に、こんな素敵なご縁をいただきました。
そしてもう1つ・・・
大聖堂に寄付金が届いた。ということは、2ヶ月前一緒に送った、私がパトリックに宛てた手紙もまた、彼のもとへと届いている可能性が出てきました。
「もしかすると彼は今、私の手紙を受け取り読んでくれているのかな」と考えると、なんだかドキドキして仕方がありません。
彼の心に、たくさんの愛と感謝の気持ちをお届けできればいいなぁ。
また何か進展がありましたら、その時は皆さんにもご報告させてくださいね。
(平成19年8月20日の出来事より)