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魂のお話 ~私の運命を変えた一人の少年~

​10 試 み

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イギリス人の少年、パトリックとの魂の関係が明らかになった後、私はある1つの計画を立てていました。


しかし、その計画を実行してしまっていいものかずっと迷っていました。

それは何の計画かといいますと・・・


パトリック本人に、「手紙を書いて送ってみようか」という試みです。

私は、今生においては彼とはまったくの面識がありません。

彼が、イギリスでどこに住んでいるのかも全然分かりません。

そして当然の事ながら、手紙を受け取ることになる生身のパトリックは、今生での私の存在すら知りません。汗

​​​

・・・少し前、サイキックカウンセラーにパトリックとの過去世鑑定をしていただいた時、私はカウンセラーの方に1つ質問をしました。

過去世において、パトリックとそんなに深い繋がりがあったのなら、

今生においても彼と交流を持てる可能性があるのでしょうか?

すると、カウンセラーさんはこうおっしゃいました。

彼と交流をはかるには、あなた自身が彼に出会えるよう働きかける必要があります。



今後彼と交流を持つためには、私自身が動き出さなければ彼に出会えることはないと聞いたとき、ならばここは勇気を出して、パトリックに手紙を書いてみよう!と思ったのです。


だってそうですよね。


パトリックが私に届けてくれた大切なメッセージは、あくまでも魂レベルのやりとりであって、今生で生きている生身の彼は私のことなど知っているわけがなく、現実において私自身の存在を彼に知らせなければ、きっと今生では彼と出会えずに終わってしまうのですよね。


ただ、手紙を送るにしても私は彼の住所を知らないし、いったいどのような形で交流をはかったらよいのかをカウンセラーさんに相談してみたところ・・・

​​

彼は、イギリスの大聖堂で聖歌隊をしているとおっしゃっていましたよね。

彼が通っている大聖堂に手紙を送れば、きっと本人に手渡してくださると思いますよ。

とひと言。

おお~!!なるほど~! その手があったか~!と、カウンセラーさんの、このひと言で手紙を書く決心がつきました (*^^*)


​​

話せば長くなりますが・・・

パトリックが所属しているイギリスのとある大聖堂には、少年聖歌隊と呼ばれるボーイソプラノの伝統的な組織があり、彼ら少年聖歌隊はボーイソプラノの古い歴史を残すべく、あらゆる国へと巡り音楽活動を行っているのです。


かつてはパトリックもその活動に参加していました。(現在パトリックは高等部へ進級したため、聖歌隊には所属していません)

様々な国へ行って音楽活動を行うためにはそれ相応のツアー資金が必要になってくるそうなのですが、大聖堂の経営は細々としており、ツアーの元手になる資金がないわけなのです。そこで大聖堂は一般の方達から寄付金を募り、その金額をツアー資金に当てているそうなのです。

私はその事実を知ったとき、ぜひ今後も少年聖歌隊の音楽活動を続けていってほしいと強く思いツアー資金の後援者になろうと考えていました。


なぜなら彼らの美しく澄んだ歌声は、私達にこんなにも愛と癒しをもたらしてくれるのですから。


そんな私。

最初は、ツアーの後援者になることだけを考えていました。私が寄付させていただいた資金で、パトリックのような素晴らしい歌の才能を持った子ども達がこれからも沢山の人達のために活動していくことができるのなら、それだけで幸せだなって。


そんなことを思っていた矢先、カウンセラーさんから先ほどお話したようなお言葉をいただき、図々しくも「パトリックに手紙を送ってみよう!」という気持ちになってしまったのです。

​​

あ、ただし彼に手紙を送るとしても、「私はあなたと深いつながりがあります」などと余計なことに触れるつもりは一切ありません(笑)


あくまでも、「聖歌隊としての彼の1ファン」という形で・・・(*^^*)


​​

・・・といういきさつで行動を開始したのですが、大聖堂への寄付金送付の手続きから始まり、彼への手紙を書くのは容易なことではありませんでした。


何せ私は、「英語」がまったくできないのですから・・・(汗)

結局、英語辞書とパソコン用の翻訳ソフトの力をお借りし、手紙大作戦がスタートしたのであります。


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しかし・・・突然の思いつきと勢いだけで計画を実行してしまった私に、続々と立ちはだかる困難が。英語で綴る初めての手紙に悪戦苦闘・・・自分の伝えたい文章がなかなか英語に変換できず、まったく先に進みません。


そしてジタバタと奮闘しているうち、「下手な英語で彼に手紙を送って、意味が全然伝わらなかったらどうしよう」「失礼な内容を書いてしまっていたらどうしよう」という不安ばかりがよぎってしまい、結局、手紙を書くことを中断してしまいました。



それから数ヶ月。毎日の忙しさで手紙を書く暇もなく、時だけがコツコツと過ぎていきました。最初に手紙を書き始めたのは2月ごろ。そして現在6月。気がつけば、4ヶ月も経ってしまっていました。


「もう、寄付と手紙を送るのはよそうかな・・・」と諦めモードに入っていた頃、私はふと、パトリックの14歳の誕生日が近づいていることを思い出したのです。


彼の誕生日は6月9日。

私は、「やっぱり思い切って手紙を書こう!」と、再び手紙を書き始めました。

​​

すると、前回あれほど苦労していた英語の文章を、なぜだかスラスラと書いている自分がいました。ただし、書いた英語がきちんと通じるかどうかは別問題ですが(笑)

私の、パトリックに対する思いを素直に綴りました。彼の存在と歌声に出会ったおかげで、こんなにも自分の心が優しく・穏やかになったこと。


そして書きあがりました。

手紙と一緒に私が描いた絵をバースデイプレゼントに贈ろうと思い、額縁に入れて手作りしました。そして他にも、日本の空気が伝わるプレゼントを少々・・・


手紙を書き終えた時、パトリックの誕生日は既に過ぎてしまっていましたが、先週、大聖堂への寄付金と一緒に、「彼に贈り物を手渡してほしい」という文面を添えてイギリスに送りました。



大聖堂への寄付金は、実在する場所へと送ったので間違いなく届くことでしょう。

パトリックへの手紙は・・・?

郵便を受け取る大聖堂の方の、親切なお心にお任せするしかありません。

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私とパトリックを今生で結び付けてくれるであろう、たった1つのきっかけが、どうか彼のもとに届きますように・・・


(平成19年6月24日の出来事より)


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