
あなたの個性はママの宝物
5 わが家の次男くん

我が家のだんご3兄弟。
3人とも元気が有り余るほどパワフルで (笑)、それぞれがとても個性的な性格の持ち主なのですが、その中でも、群を抜いて個性を光り輝かせている男。
それが次男君です。
「中間子って個性的な人が多いよね~」なんてお話、皆さんもしたことありませんか?
この話が事実なのかは定かではありませんが、少なくとも我が家の次男君は、上下2人の兄弟と比べると圧倒的な強さの個性を放っています(笑)
まず、どこへ連れて行っても「たいちゃんって(次男君の名前です)本当に面白い子だよね~!」という言葉が必ずと言っていいほど返ってきます。
例えば、家族やお友達などと大勢で会話をしている時のこと。最初は次男君もみんなと一緒に会話を楽しんでいるのですが、途中からなぜか、彼だけお話が違う方向へとずれていきます。
次男君は、想像力が とても豊かなのでしょうね(悪く言うと妄想が多い。笑)
彼は自分独自の世界観を持っていて、みんなに伝えたいことを分かってもらおうと一生懸命話をしてくれるのですが、周囲の人はその独特な「たいちゃんワールド」についていけないこともしばしば・・・笑
さらに次男君のすごいところは・・・というと、彼が持っている天性の運動能力です。彼にとって「逆立ち」程度の運動は、ご飯を毎日食べるのと同じくらい、日常の中で自然な行為なのです。
この話を聞いて「何かスポーツでもやってるからなんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれないですね。しかし次男君は普段、これと言って特別なスポーツを習っているわけではありません。
それなのに、なぜか次男君の肉体はスポーツマンのように鍛え上げられており、たった8歳でお腹にはすでに6つに分かれた美しい筋肉が存在しています(驚)
そして付け加えるなら、腕にはしっかりとお山の形をした筋肉がポコッと膨らみ、お尻はキュッとかっこ良くしまっていて・・・とても8歳児とは思えないような、素晴らしい体つきをしています (笑)
さて、ではここで皆さんに問題です。現在の、次男君の卓越した肉体はいったいどの様にして出来上がったのでしょうか?
答えは・・・と言うと、実は次男君、日常の何気ない動きの中からこのような肉体美を作り上げているのです (笑)
まず次男君は日中、片時もじっとしていることがありません。道を歩けば、右へ左へと小刻みな移動を繰り返し、その合間にジャンプをしてみたり回転をしてみたりと、「ただまっすぐに道を歩く」ということがほとんどありません。
目の前に何かしらの段差を見つければ、ここぞとばかりに必ず登ります。
さらに自宅において、私は次男君がリビングのソファで普通に腰を下ろして座っている姿をあまり見たことがありません。だいたい彼はいつも、ソファの背もたれによっかかり逆さの状態でいるか、もしくは背もたれのてっぺんで横になった状態でテレビを見ています。
幼稚園に通っていた3~4歳(年少さん~年中さん)の頃には、お帰りの時に必ず、先生から様々なご報告をいただいていました。
「今日はたいちゃん、ロッカーの上に登っていたんです」
(高さ1メートルほどある、自分の背よりも大きなロッカーです)
「今日はたいちゃん、階段の手すりの上を歩いていました」
という感じで・・・(汗)
とても3~4歳の子ができるとは思えないようなことを簡単にやってのけ、いつも先生方を驚かせたり、困らせたりしていたようです。
中でも一番驚いたのが、幼稚園で身体測定を行った時のことです。その日の帰り、先生がいつもより少し深刻な表情をなさっていたので何かあったのかと尋ねてみると・・・
実は・・・、今日の身体測定の時なのですが、目を離したすきに、たいちゃんが身長計のてっぺんに登っていたんです・・・
と先生が苦笑い。
これには、さすがに母親の私も驚きました・・・! 4歳の子が、直径10cmほどの幅しかない「身長計のてっぺん」にいたんですよ~~~!!
これぞまさに「神技」です・・・
そんな次男君の姿を見ていて、ついたあだ名が
猿 。
・・・そのまんまでしょ?(苦笑)
私が次男君を叱る時は、だいたい彼の「動き」に関することが多いです。
彼自身は基本的に、人に対して乱暴なことをしたり意地悪をしたりするような子ではないのですが、本人の動きが必要以上に「アクロバティック」なため (笑)、時として周囲のご迷惑になってしまうことがあるわけなのです。
それとやっぱり、次男君が大きな怪我でもしてしまったら大変なので、「周りを良く見て行動するように」と常に言い聞かせています。
さらに次男君は中間子なため、上下2人の兄弟に挟まれて自分の存在が薄いと思っているのか、自分の気持ちを強くアピールするために、必要以上に大げさに感情をさらけ出すことがよくあります。感情の起伏がとても激しく、一度自分の中で納得がいかないと思うと、長時間その事でグジグジしています。
断言はできませんがこれはもしかすると、兄弟に挟まれて育っている中間子の特徴の1つなのかもしれませんねぇ。「自分も他の兄弟と同じように構ってほしい」という気持ちが人一倍強いんですよね。親はいつでも、兄弟全員を同じように構っているつもりなんですけどね。
実は、この子の姿を見ていると、幼少時の私自身と重なる部分がとても多くて・・・
顔も動きも性格も、なぜか子どもの頃の私にソックリなんですよね~(苦笑)
へへへ・・・
何を隠そう、実はこの私自身も、個性あふれる中間子だったりするのです。だから次男君を見ていると、彼の心中をよく理解できる自分自身もいたりするんですよね~。
そんな次男君ですが、動きが必要以上に大きくても、感情の起伏が人より激しくても、兄弟の中で一番心が美しい、ピュアな子が、この次男君です。
いつもニコニコと楽しそうに笑っているこの子が、我が家のムードメーカーなのです。人の心の痛みを分かってあげられるような、深い思いやりの心を持っている子です。
この子の予測不可能な行動に頭を痛めることもしばしばですが (笑)、次男君の人並みはずれた元気なパワーと、人の気持ちをいたわることができる優しい心を持って、これからもまっすぐに、明るくのびのびと育っていってほしいなぁと思います。
ママはいつでも、そのまんまの次男君が大好きだよ💜
(平成22年5月 記)