
あなたの個性はママの宝物
4 わが家の長男くん

我が家の長男君。今年6月の誕生日が来ると11歳になります。
5年前、自分の背中よりも大きなランドセルをしょって、必死に学校へ通う小さな1年生だった長男君ももう5年生になり、今では通学班の班長さんを立派にこなしています。
子どもの成長は、本当にあっという間ですよね~。
少し大げさかもしれませんが、私からしてみれば、ついこの前生んだばかりだと思っていた我が子が、瞬く間に成長を遂げ、気がつけば足のサイズも私と変 わらない位大きくなりました。
我が家の長男君、表面にはあまり出さないのですが、兄弟の中では一番心がデリケートで、なおかつ家族思いなとても優しい心の持ち主です。
しかし現在は、お年頃による反抗期に加えもともと頭の回転がとても速い子なので、私が彼に何かしらの注意をしたりすると、「ああでもない。こうでもない」と実に様々な反論を返してきます。
そこで私が長男君につけたあだ名。それは・・・
つべこべ男。(笑)
下の弟2人には、わざわざケンカをふっかけるような言葉を投げかけ、弟達をよく怒らせます。
長男君は優しい反面、たまに言葉の表現がきつく弟達にひどい言い方をする時があるので、そんな時には「お兄ちゃん、その言い方はちょっと意地が悪いよ。もっと優しい言い方はできないの?」と私に叱られます。
すると長男君は、ブス~っとした顔でいじけてしまいます。
この子が1回ふさぎ込んじゃうと、回復するのにけっこう時間がかかるんです。自分の中で色んなことを考えて悩んでしまうみたいで・・・汗
・・・「長男」というポジションって、とてもかわいそうな時があるんですよねぇ。
例えば下の弟2人が私に甘えにくると、長男君も同じように甘えたいくせに、それを必死にガマンするんです。
私自身は長男君にも、兄弟の上下など気にせず思いっきり甘えてきてほしいな。と思っているのですが、本人の中では下の弟達と同じようにするのがとても照れくさいらしく、私に甘えることを躊躇してしまうみたいなのです。そして最終的には「弟達ばかり甘やかしてずるい」と言って1人でふてくされてしまうんですよね。
そうやって少しずつガマンを重ねているうちに、いつの間にか自分自身にも私にも素直になれなくなってしまっているんです。
私はいつも長男君に、「あなたが小さかった頃には、今の弟達と同じように沢山かわいがってあげていたし、それはもちろん今だって何も変わらないんだよ。何歳になったって、ママはいつでもあなたのことが大好きなんだから」と説明をしてあげるのですが・・・
長男君自身は、自分が小さかった頃のことをハッキリとは覚えていないわけで・・・。
さらに物心がつく時期にはすでに弟2人が生まれていたので、私がいつも下の2人ばかりをかわいがっているよう に見えてしまうみたいなのです。
長男君は、本当はすご~く心の優しい子なのです。弟達に対する数々の意地悪は、実は私に甘えたいがゆえの焼きもちから来るものなのだと、私自身も分かっているんです。
しかし現在の長男君は、弟達のように抱っこをしてあげたり、体でスキンシップをするのが少しずつ難しい年頃になってきているので、出来るだけ色々な会話を多くするようにして、彼との心のコミュニケーションを大切にしていきたいなと思っています。
私自身も子どもの年齢に合わせて、我が子達が様々な形で甘えにこれるような環境を作ってあげたいな、と思っています。
それとね、私は長男君を叱る時、「お兄ちゃんなんだから」という表現をできるだけしないように心がけています。叱る時ばかり「お兄ちゃん」という言葉を強調することが、長男君に良い影響を与えると思えないからです。
兄弟ゲンカをしている時って私達親はついつい一番上の子を叱ってしまいがちですが、冷静になって子ども達に話を聞いてみると、ケンカを作った原因は、実は下の弟達であることも多いんです。それなのに、親の私が子ども達の話もちゃんと聞いてあげずに上の子ばかりを責めてしまうのは、ちょっとかわいそうだなって思うんですよね。
「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」という言葉はマイナスな方面で使うのではな くて、「さすがはお兄ちゃん!」「やっぱりお姉ちゃんはすごいね!」な~んて、思いっきりプラスな方向で使ってあげたいですよね (^^♪
さてそんな長男君ですが、最近、自分の中で何かふっ切れたものでもあるのでしょうか?実はここ数ヶ月前から、長男君の方から積極的に、「ママ、大好き~!」と素直に甘えにきてくれるようになりました (笑)。
私は長男君の気持ちをめいいっぱい受け止めて、「ママも大好きだよ~!」と、ギュッと抱きしめてあげています。
5年生になり、見た目は随分と男らしくなってきた長男君ですが、心の中はまだまだ純粋で親の愛情が必要な年頃なんだな~と、改めて感じています。
そう遠くない将来、ママの温かいスキンシップを必要としなくなる日までは、毎日愛情いっぱいに長男君を抱きしめてあげたいなと思います。
いつも家族思いな長男君。
最近では自主的に夕ご飯を作るお手伝いをしてくれたり、お風呂そうじをしてくれたりと、とっても頼もしい一面を見せてくれるようになりました。私自身も長男君が積極的に関わってきてくれるのがとても嬉しいので、夕ご飯の支度などを長男君と一緒に楽しみながらやっています。
そうそう、それからもう1つ。
長男君ってね、普段はどちらかと言えばクールな表情をしている子なのですが、楽しい時や嬉しい時、それは愛らしい笑顔で笑うんですよ~!(親バカ!?)
1日が終わる時、いつも必ず振り返るんです。
「今日はあの子、素敵な笑顔で過ごしていたかな~」って。
寂しい思いをさせてしまうこともたまにあるけど、何ていったって、一番最初に生んだ子ですもの。
ママはどんな時でも、長男君のことが大好きだよ💜
(平成22年5月 記)