
あなたの個性はママの宝物
2 育児とは・・・

わが家には5・8・10歳の、とても元気でわんぱくな3人の息子ちゃんがいます。
最近では3人ともどんどん体力がついてきて、私が遊び相手になるのもひと苦労な状態になってきました。男の子ってこんなにパワーがあるものなんだなぁと、実感させられる今日この頃です。
実を言いますと私自身も子どもの頃は、女の子のくせして男の子顔負けのおてんば娘で(両親には母親のお腹の中に大事な物を忘れてきたんだなとよく言われました。笑)周囲の方々にさんざん手を焼かせ色々なご迷惑をおかけしたものです。
おっと、私の幼少時代のお話は、また別の記事でご紹介させていただくとして・・・
自分自身が親となり、子育てをしている今。自らの手でわが子を育てることで、初めて親の心が理解できるようになりました。
しかしその反面、自分が親になってしまったことで、いつしか「親の目線」ばかりでわが子に接することが多くなり、子育てに必死になりすぎて言う事をちっとも聞かない子ども達に腹を立て、いけないと分かっていながらついつい感情的になり、頭ごなしに子どもを叱ってしまうことも度々あります。
私自身だってかつてはわが子と同じ子どもだったはずなのに、1度は経験した子ども時代の純粋な心や思いを、時が経つにつれ自然と忘れてしまっている自分がいるように感じることがあります。
そして現在、私達が子どもだったほんの少し前の時代とは違った、現代の子ども達が置かれている様々な環境や物に対する考え方・価値観の変化などに、正直なところ少々の戸惑いを感じることもしばしばあります。
発展先進国である私達の国の生活環境は、ほんの数十年の間に驚くほどの変化を遂げました。私達は今、なに不自由のない本当にありがたい環境で生きています。
しかしそんな中とても悲しいことに、昔では考えられなかったような親子にまつわる悲惨な事件が次々と勃発し、毎日のようにニュースで報道されています。
このような現象は、一体何が原因で起こってしまうのでしょうか・・・?
理由の1つとしてはやはり、親子間の「心のコミュニケーション不足」が関係してくるのではないかと感じています。夫婦で共働きのご家庭も増え、親と子の、お互いを理解しあうための貴重な時間や空間が極端に少なくなってきているのではないでしょうか。
言葉は少し悪いですが、それこそ「体当たり」で、ケンカをしてでもお互いの気持ちをちゃんと確かめ合いながら親と子の絆を深めていく。そのような親子の関係が現代では少なくなってきているようにも感じられます。
お互いが腫れ物に触るかのように不自然な気を使い、緊張した空間を共にしていたり。身近な存在であるがゆえに様々な甘えが生じ、お互いを思いやる気持ちが極端に薄れてしまったり・・・
親が、子どもに良かれと思うことを一方的に押し付けてしまい、子どもが親の期待に対応しきれず苦しんでしまったり・・・
そのような数々の状況の中で心に行き違いが生じ、双方に様々なストレスが溜まって、思いもよらない事件などが起きてしまうのではないかと感じます。
このような出来事は、私は決して他人事とは言えないと感じています。自分自身の家庭にだって、今後十分に起こりうることだと思っています。だとしたら、私自身は自分の家庭でそのような悲しい状況を招かないために、どのような子育てをしていけばいいのかなぁ・・・
その答えとは、難しいようでいて、実はとっても単純なことなのかもしれません。
子どもを生むことによって私達大人は「親だから」と、つい色々な責任を感じすぎてしまうことも多いものですよね。しかし、時には私達親のほうがそんな難しいことをあまり考えずに、の~んびりと構えてみるのがいいのかもしれません。
心のおもむくままに子どもと一緒に泣いたり怒ったり、心から笑ったり喜んだり。
親だって純粋な気持ちで、子どもと「共に生きていく」ということを楽しんじゃっていいんじゃないかなって思うんです。
そして、まずは私達自身が1人の大人として地にしっかりと足をつけ、感情豊かに生きること。人生を楽しみ、一生懸命歩んでいる姿を子ども達に見せること。
子ども達は親のそういう姿を生で感じ取り、どんどん吸収していくのですものね。
・・・これはね、あくまでも私個人の考え方なのですが、私自身は地位や名誉・学歴などの形にこだわり、わが子に自分の望む将来を勧めたり、期待するような親にはなりたくないんです。
人間って、大切なのは「目に見える価値」ばかりではないですよね。むしろ私は、子ども達が発してくる心の声を、いつでもしっかりと聞いてあげられるような親になりたいな、と思うのです。
親ってどうしても子ども達が歩む人生の節目節目で、「言う通りにしてほしい」と、つい余計な口出しをし過ぎちゃうことってありますよね。しかしいくら血を分けたわが子とはいえ、生まれ出てきた時点で立派な1人の人間です。
物事をしっかり理解できる力を持ち、自身の意思を表現できる自由を持って生まれてくるわが子達を相 手に、「親だから」と頭ごなしに子どもを指図するのではなく、「親だからこそ」、子どもの意思や主張を謙虚な心で聞いてあげたいな、と思うのです (*^^*)
ただし、私は1人の大人として我が子達よりも人生を少しだけ先に歩んでいる分、子ども達が人様にご迷惑をおかけしたり、人道にそむくような事をした時には容赦なく叱ります。(私が叱るときはハンパじゃないです。本気で挑むので・・・笑)
自分自身の経験を通して、教えてあげられることはすべて教えてあげたいなと思います。たとえ相手が小さな子どもであろうと、1人の人間として真摯に向き合い、接してあげたいなと思います。
私達親としての役目は、子ども達が健やかに・伸び伸びと育ってゆけるようサポートをしてあげること。大切なのは、いかなる時でも我が子を信頼し、子ども自身の意思と力で前へと歩ませてあげること。
そして、我が子にたくさんの愛情をそそいであげること。
私自身も現在子育て真っ最中で、この先我が子達がどんどん成長するにつれ、色々と悩み葛藤することも増えてくると思います。そんな時、自分がこのホームページに記したたくさんの思いを振り返りながら、子ども達との貴重な時間を大切に過ごしていけるといいな、と思います。
(平成21年5月 記)